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【実録】大地震災害でも強制営業。ブラックコンビニ業界の話

こんにちわ、晴美です。

最近漸く「地震のあと」「豪雪の中」営業を続けるコンビニの悲惨な実態をネットで見かけられるようになった。
わたしは東日本大震災の当時、都内のコンビニにいました。そのころの頃の話を紹介します。

ブラックコンビニは緊急連絡先も安否確認もない

偶然にも3.11が起きたその日から3日間休暇を取っていた。
翌日から箱根へ1泊。宿もロマンスカーもとっていて。
地震当日に働いていなかっただけ、まだ幸せかもしれない。

地震の恐怖が冷めない。連絡しようにも、電話がつながらないと親がいう。
そのころはスマートフォンを持ってる人も少なかった。詳細の災害状況はわかりにくい。
携帯電話は持っていたが、店に電話がかからない。しばらく待つことにした。
おかしな話だが、わたしはこの店の従業員の連絡先を誰一人知らなかった。知っていたのは店だけ。
連絡先一覧がない。人間関係も悪く、電話番号教えてくださいと効ける雰囲気ではないし、聞かれたことは一度もなかった。

店舗からはなんの連絡もなかった。
旅行はキャンセルしたが、会社にそれを言いたくながった。震災が起きても起きなくても、休みには変わりない。コンビニ業界の休みの取りにくさは異常を通り越して非情だから尚更そんな気持ちだった。そんな会社に「みんな大丈夫ですか」と電話する気にはとてもなれない。

休暇と震災が重なっただけで「裏切り者」扱い

休暇明け。
交通網の混乱がおさまらない地下鉄に乗って会社にいくと、先輩同僚からくちぐちに言われた。

「裏切り者」
「みんなが大変な思いをしているのに旅行に行って楽しい思いをしてきた」
「地震で休みをとったくせに土産もないのか」

ひどい話である。地震が来るのを想定して旅行にいけるはずがない。わたしは超能力者か。

旅先は箱根と伝えていた。西の方や海外ではない。予知能力があるなら近郊にいかない。
こんなバカ相手に旅行取りやめを言わなかったのは、正解だった。
店も相当な混乱状態だったらしいから電話するだけ迷惑者扱いなのは明白だった。

小売業界の混乱状態

物流や製造ラインの遅れや停止があり、あとあとにも響いた。これはスーパーも同じ。
2時間以上遅れてお弁当が納品されてきた。

納品のおじさんが襲われているようだった。
我先に弁当やおにぎりを奪ってレジに並んだ。検品もできない。
チルド便が来ると、牛乳やたまご、ジュース、すぐ食べられてお腹にたまるものが数分で店から消えた。

1週間くらいは、こんな状態だった。
商品が選べる状態になれば、好きなものだけを選ぶ。
品薄でしばらくは入ってこない状態なら、我先に手をのばす。

お前たちは食い物あるくせに、隠し持ってるんだろと罵倒しながら。

牛乳や食パン、たまご…。みんなが欲しいものは1人1つの購入制限がかかる。
理由は各店舗の発注制限が通常の何分の1にも下がったから。入力にエラーがかかる。頼むことも出来ない。先方が作れない、間に合わない。みんな生きるために必死なのだ。いざとなれば仕事などしてる場合ではない。
店はなにかしら食べる商品をおいておく必要があった。
少しづつ品物を増やし、物流も緩やかに元の状態に戻りだす。じきにお客は見向きもしなくなった。あるのが当たり前になったからだ。
数日後に廃棄の山となり「なんでこんなにお弁当充実してるの」の声が聞こえてきた。

緊急時、コンビニは命懸けで営業しなくてはならない

帰宅困難者の話がたけなわだった。24時間稼働している業界では 出勤困難者 も現れた。夜勤者が出勤できないから日勤者が帰れない、そして店も閉められない負の連鎖が起きた。「安全のために稼働停止します。避難してください、安全を確保してください」が許されなかった。
スーパーも変質者や誘拐犯から、助けを求めてきた(主に)子どもや女性を守るよう指導はされている。
一方コンビニは「セーフティステーション」だから緊急時には対応しなさいと本部から教育をうけている。「緊急事態にお客を保護する安全な店」らしい。
ぞして従業員の安全性は保証されていない。

某大手チェーンのコンビニは「食べるものがなくなるまで店を閉めるな」とおふれが出ていた。(都内と近郊の店舗)

要は「非常事態になった。お前らは飲み食いせず食い物を売れ。帰宅困難者がたくさんいるから、外灯と店内を明るくして客を保護しろ」

お弁当やおにぎり、パン、お惣菜、麺類だけではない。お菓子もカロリーメイトもウイダーinゼリーも栄養ドリンクもお魚ソーセージも缶詰もレトルトも食べられるもの、すべてなくなるまで売れと。
 
実際、本当に食べ物がなくなるまで売り続けた店舗がある。何もないのかここはと罵倒に喧嘩。さんざんな目にあったと聞いている。この震災をきっかけにコンビニ業界をやめた人も知っている。
緊急事態でみんな平常心ではない。店を開け続けるのが無茶だ。

長くなったので、このへんにしておきますね。

わたしがコンビニ業界から完全に手を引いたのは、それから3年も後。
長かったけど、手をひいて本当によかったと思う。
いざというときに社員従業員の安否安全も行えない・ない会社には絶対行ってはいけません。
「緊急事態で働いてください。命の保証はありません」 と同義です。

色々あるよ♪コンビニやスーパーの話

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